ハンディナビのページでは、気軽に持ち運びができるハンディタイプで経路案内が可能なナビゲーションを紹介していますが、バイク、登山、マリンなど、用途によって最適なナビはどれなのか、迷ってしまいます。
またクルマでは「カーナビ」があるのに、バイクについては安価で使いやすい実用的な「バイクナビ」と言われる物が無いのが現状です。
そこで、ハンディナビの代表的な4機種について、バイクやアウトドアに適するナビはどれなのか検討してみることにします。その4機種とは、ポータブルGPSから派生してきたガーミンの「GPSmap60CS日本語版」、最近発売になった「eTrex Vista C 日本語版」、「eTrex Legend C 日本語版」、さらにPDA(Pocket PC)がベースとなっているマイタックの「Mio168RS」です。
■メモリ容量 地図を格納できるメモリは、GPSmap60CS、Vista 、Legendは共に38MBしか無いのに対して、Mioは地図データをSDカードに保存しますので、使用するSDカードのメモリに依存します。Mio168RSにはMioMap日本道路地図が収録できる1GBのSDカードが同梱されていますが、オプションを省いた安価なBASIC+にはSDカードは同梱されていないため、自分で用意する必要があります。ガーミンの少ない38MBのメモリは地図データを格納する場合にはどうしても制限があります。
■地図
GPSmap60CSには2万5千分の1の日本道路地図(シティセレクト)CD-ROMが同梱されています。Vista C 、Legend Cには20万分の1の全国道路地図が内蔵 されていますが、詳細地図に したい場合はシティセレクトかシティナビゲーターを別途購入する必要があります。何れも詳細地図を表示させる場合は、必要なエリアをパソコン経由でアップロードしなければなりません。その場合、格納できるエリアは日本全域の一部に限られてしまいます。(シティセレクトのデータ量は141.2MB、シティナビゲーターは314.7MB)但しガーミンは登山用やマリン用などの地図がオプションで用意されているので、用途に応じて使い分けが可能となっています。
Mio168RSは前述のとおり、日本全国の道路地図が標準になっています。
■見やすさ
GPSmap60CS、Vista C 、Legend Cは視認性の高い256色透過型TFT液晶の採用で、太陽の下でもハッキリと確認することができますが、Mio168RSは屋外では見づらい傾向にあります。
■経路探索
GPSmap60CS:あり
eTrex Vista C、eTrex Legend C:あり
Mio168RS:あり(自動車モード、自転車モード、徒歩モード)
■音声案内による経路誘導 GPSmap60CS:なし
eTrex Vista C、eTrex Legend C:なし
Mio168RS:あり
■オートリルート
GPSmap60CS:あり
eTrex Vista C、eTrex Legend C:あり
Mio168RS:あり
■電池寿命(省電力設定時)
GPSmap60CS、eTrex Vista C:省電力設定時に20 時間 (単3電池2本)
eTrex Legend C:省電力設定時に28 時間(単3電池2本)
Mio168RS:GPS機能未使用時で12 時間 (リチウムイオン充電池 1350mAh)
■本体サイズ(高さ x 幅 x 厚さ)
GPSmap60CS:15.5cm x 6.1cm x 3.3cm
eTrex Vista C、eTrex Legend C:10.7cm x 5.6cm x 3.1cm
Mio168RS:112.8mm x 69.6mm x 16.3-24.15mm
■ディスプレイサイズ
GPSmap60CS:5.6 x 3.8cm
eTrex Vista C、eTrex Legend C:4.3 x 3.3cm
Mio168RS:3.5" TFT LCD, 240 X 320 ピクセル
■GPSアンテナ
GPSmap60CS:クアッドヘリックスアンテナ
eTrex Vista C、eTrex Legend C:パッチアンテナ(内蔵のため角度固定)
Mio168RS:パッチアンテナ(角度変更可能)
アンテナ特性(参考)
・クアッドヘリックスアンテナ(pdf) ・パッチアンテナ(pdf)
アンテナの特性から、GPSmap60CSは地面に対して垂直に、eTexは水平かつディスプレイ面を上にした時に、またMio168RSは本体の姿勢に関係なくアンテナを水平に可変することで安定な受信状態が得られます。
■重量 GPSmap60CS:約220g
eTrex Vista C、eTrex Legend C:約150g
Mio168RS:約147g
■海外での使用
ガーミンの各機種もMioも、北米、欧州、オーストライアで使用可能な地図がオプションで用意されています。
■取り付け部品
Mioはバイク(自転車)用、クルマ用の各種取り付け部品が用意されています。ガーミンはそれらに加えて、登山やマリンを考慮した部品が用意されています。
■防水性能
GPSmap60CS:日常生活防水(IPX7)
eTrex Vista C、eTrex Legend C:日常生活防水(IPX7)
Mio168RS:なし
■実勢価格(税込)
GPSmap60CS:119,700円
eTrex Vista C:99,750円
eTrex Legend C:79,800円
Mio168RS:73,290円
Mio168RS BASIC+:49,800円
■検討結果
バイクナビやカーナビとして使用するには、ある程度広範囲の詳細地図や音声案内による経路誘導は必須。ガーミンは内蔵メモリの容量が固定されているため、保存できる地図のデータ量に制限があるのはマイナスポイント。また音声案内については、Mioはカーナビに近い感じで音声案内をするのに対して、GARMINにはこの機能がありません。バイクやクルマで使う場合は、これらの点を重視すればMio168RSのほうが良さそうです。ただしバイクで使う場合は、
防水対策をしっかりと施す必要があります。
GARMINは様々ある機能の中でナビ機能はその一つに過ぎないわけで、山ナビ、スカイスポーツ、さらにはマリーン用途としても使える多目的なGPSナビであることは否定できません。視認性の良さから、電子地図をベースにした用途であればガーミンは重宝します。実際、カーナビには無い便利な使い方ができるのも事実です。日常生活防水も備えているガーミンはアウトドア向きと言えるでしょう。ガーミンは着実に普通のカーナビに近づきつつありますので、カーナビ・バイクナビとしての今後が楽しみです。
ではGPSmap60CSとeTrex Vist Cを比較してみると、eTrexにはシティセレクトが付属されていないことを考慮すると、GPSmap60CSとeTrex Vista Cは実際は価格差が無いことになりますので、eTrex Vista Cよりは使い勝手やGPS受信性能の優れているGPSmap60CSがおすすめです。つまり、登山などの使用で価格を抑えるつもりならeTrex Legend C、予算に余裕があるならGPSmap60CSがいいでしょう。
■関連サイト
ハンディナビ・ポータブルGPS(ガーミン) ガーミン仕様比較表 ハンディナビ・PDAナビ(Mioシリーズ)